微笑んでいる女性

経口避妊薬にはいくつかの種類があり、代表的な分類方法としては、錠剤中に含まれる女性ホルモンの量によって、高用量、中用量、低用量の3つに区分するというものがあります。
低用量は女性ホルモンの量が50マイクログラム未満のもので、それよりも含有量が多いものが高用量または中用量となります。

高用量・中用量の経口避妊薬はかなり昔のタイプであり、副作用のおそれが高いことから、すでに製造を中止しているメーカーもあるほどです。
医師の厳密な指導のもとで、ひどい月経困難症の治療などを目的として使用されることもありますが、避妊目的であればほとんどが低用量の経口避妊薬に移行しているため、現在では主流からは外れています。

いっぽう、低用量の経口避妊薬については、わが国では医師のチェックを受けた後で処方してもらう必要があるものの、割とポピュラーなものになりつつあります。
この低用量の経口避妊薬にも種類があり、大きくは一相性と三相性の2つとなっています。

これらの医薬品の含有成分としては、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つがあり、通常は生理周期と同じ28日分の錠剤がひとつのシートに包装されています。
簡単にいえば、錠剤ごとの成分の量が、服用しはじめから終わりまでの間で微妙に異なっているものが三相性、すべての錠剤で同じ量になっているものが一相性です。

三相性は成分量を変えることで従来の製品よりもホルモン量を少なくしたものですので、吐き気や不正出血などの副作用のリスクも少なくて済むようになっています。
ただし、日によって飲む錠剤が異なるため、飲み忘れがあった際にやり直しとなる確率も高くなります。

いっぽう、一相性のものは、三相性のものと比べるとホルモン量が多めですが、どの錠剤も含有量が同じのため、飲み忘れの際に追加で2錠飲むなどの操作がしやすいという特徴がありますので、目的にあわせて選ぶとよいでしょう。

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